2021年度の締め括りに

縁あって、シンポジウムでの話題提供という、心弾む機会をいただきました。
2009年から約6年もの間、研究者になるための道を照らし続けてくださった指導教員の先生と、同じ舞台に上がることのできる喜びを噛みしめ、
研究も仕事も闇の中だった2018年に、共同研究に声をかけてくださった先生への感謝を込めて、
教育実践研究への愛、自分の中での向き合い方、影響を受けた考えなどをお話させていただきました。

頭の中に浮かぶ無数のアイディアを、どう言葉で紡ぎ、目に見えるスライドに落とし込んで伝えるのか。
悩んで迷って考え抜いたつもりでも、終わった後でかけられた言葉やTwitterでふと目にした書き込みを咀嚼しては、「配慮が足りなかった…!」と反省することばかり…。
その一方で、「ていねいに積み上げていることに感銘を受けた」「いろいろな発見ができました」「たくさんの示唆をいただきました」「ゼミ生にもかなり重要な視座です」という思いやりあふれるメッセージをいただき、少しずつ救われました。

研究の成果を学会で発表したり、論文にまとめたり、図書を刊行したり。
それだけではない別の方法-インタビューを受けて記事を推敲したり、大勢の聴衆の方にプレゼンをしたり-を経験できたのが、2021年度の大きな宝物だったとありがたく思っています。
あと1週間ほどではじまる2022年度も、これまでを大切にしながら、新しいこれからを伸びやかに歩んでいきます。